神話の世界 2016 4 30

 これは、私が20代の頃の話です。
旅行で、宮崎県の日南海岸にある鵜戸神宮(うどじんぐう)に行ったときに、
不思議な体験をしました。
 この神社は、海岸の天然の洞窟の中にあります。
大きな洞窟の中に、神社が作ってあるのです。
その洞窟の奥には、「お乳岩(おちちいわ)」という岩があります。
 私が、ここを通り過ぎようとしたときに、
甘い香りがしたのです。
「ひょとして、これが母乳の香りなのか」と思いました。
 しかし、よく見ても、岩から岩清水が落ちているだけでした。
それでも、あの香りは、鮮明に覚えています。
 この神社の由緒は、
豊玉姫(とよたまひめ)が、
「鵜葺草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)」を出産した場所です。
ウガヤフキアエズノミコトは、神武天皇の父です。
 日本人にとって、このような「神話」は、宝物のようなものです。
神話は、後世に語り継がなければならない「神事」だと思います。

天孫降臨 2014 10 11
 天孫降臨(てんそんこうりん)とは、
天孫の邇邇藝命(ににぎのみこと)が、
「葦原の中つ国」(日本)を治めるために天降(あまくだ)ったこと。
(ウィキペディアから引用)
 私は、20代の終わりに、
天孫降臨があったとされる九州の霧島連峰の、
高千穂の峰(宮崎県高原町)に行ったことがあります。
 まず、高千穂河原(たかちほがわら)の鳥居を参拝しました。
ここは、中世において霧島神宮があったところです。
 しかし、霧島神宮は、火山の噴火によって消失してしまい、
別の場所に再建されていますので、
現在の高千穂河原には、社殿の跡地が残るのみとなりました。
 この場所は、古宮址(ふるみやあと)と呼ばれ、
鳥居があるのみですが、荘厳で霊的なパワーを感じました。
 「毎年11月10日夕刻に天孫降臨御神火祭が開催される。
これは天孫降臨の道標として火を焚いて、
ニニギノミコトを迎えた故事にちなむもので、
御神火が焚かれ天孫降臨九面太鼓が奉納される」
(ウィキペディアから引用)
 霧島神宮跡で祈願した後、
私は、高千穂の峰を目指して登山を始めました。
 途中、御鉢(火口)を見ながら、高千穂の峰を目指すのですが、
途中で、不思議なものを見ました。
 山の尾根から、御鉢を見ると、
火口が平らになっている部分があって、
そこに岩が転がっていたのですが、
それが、何か文字のような、あるいは模様のように見えたのです。
つまり、規則的に岩が転がっていたのです。
あまりにも不思議なので、写真を撮りました。
 高千穂峰の山頂には、青銅製の天逆鉾(矛)があります。
この矛こそ、邇邇藝命が降臨の際に、
峰に突き立てたとされるもので、神聖なものです。
 この矛は、登山者が抜かないように、
コンクリートのようなもので固められていました。
そうなっているのは、過去に、神聖な矛を抜いてしまった人がいるのです。
 そんな大胆なことをするのは、日本の歴史上、見当がつくでしょう。
それは、坂本龍馬です。
 高千穂の峰は、日本神道では、神聖な山なので、
日本人ならば、一度は、登ってみたいと思うでしょうが、
登山道は、小石が転がっているところが多く、歩きにくいので、
当時、20代の私でも、足が筋肉痛になってしまいました。
健脚向きのコースと言えるでしょう。
 山の麓の霧島神宮跡、つまり古宮址までは、
自動車で行くことができます。
 古宮址は、鳥居があるのみですが、
そこでも、荘厳なエネルギーを感じました。
その上、この場所でも、素晴らしい景色です。
これは、天孫降臨の雰囲気を十分に感じさせるものです。

























































































































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